フランチャイズへの加盟を考えている方にとって、ロイヤリティの仕組みや相場をしっかり知っておくことはとても大切です。ロイヤリティの負担が大きすぎると、せっかくの利益が減ってしまい、思ったように収益が上がらないこともあります。一方で、適正なロイヤリティを払うことで、ブランドの強みを活かして事業を軌道に乗せることも十分に可能です。
この記事では、ロイヤリティの基本的な仕組みや業界ごとの相場、メリット・デメリット、そして負担を抑えるためにできることをわかりやすくまとめました。
1. ロイヤリティってどんな仕組み? まずは基本をおさえよう
フランチャイズのロイヤリティとは、加盟した人(フランチャイジー)がフランチャイズ本部(フランチャイザー)に払う費用のことです。ブランドを使える権利や、経営に役立つサポート、広告などを受けるための対価として支払います。
主なロイヤリティの形
フランチャイズ契約では、ロイヤリティの取り決め方はいくつかあります。
- 売上歩合型(パーセンテージ型)
売上の数パーセント(例:5〜10%)を本部に支払う方法です。売上が多いほど支払いも増えますが、売上が少なければ負担も抑えられます。 - 固定額型
売上に関係なく、毎月決まった金額を支払います。金額が一定なので、経営計画が立てやすいのが特徴です。 - 利益分配型
売上から経費を引いた利益の一部を支払います。利益に応じた金額になるので、リスクを抑えやすいですが、採用している本部は少なめです。
このほか、複数の方式を組み合わせた「ハイブリッド型」という形態もあります。どれが自分に合っているかは、業種やお店の形によって変わってきます。
2. 業界ごとに違うロイヤリティの相場
ロイヤリティの金額は、どんな業界かによっても大きく変わります。ここでは代表的な業界の目安をまとめてみました。
| 業界 | 売上歩合型 | 固定額型の目安 |
|---|---|---|
| 飲食業 | 5〜10% | 月額5〜30万円 |
| 小売業 | 3〜7% | 月額5〜20万円 |
| サービス業 | 5〜15% | 月額10〜50万円 |
| 教育・学習塾 | 10〜20% | 月額10〜40万円 |
業界別の特徴
- 飲食業
食材の仕入れやブランドの知名度がカギです。ロイヤリティが高めでも、しっかりしたサポートがあれば成功しやすいです。 - 小売業
在庫管理がしやすく、ロイヤリティは比較的低めです。コンビニなどでは固定額と歩合型を組み合わせた形も多いです。 - サービス業
美容院やフィットネスなどでは、本部のサポートが手厚い分、ロイヤリティも高めになることがあります。 - 教育・学習塾
ブランド力や教材提供などのメリットが大きく、相場は高めです。大手の塾ほどロイヤリティが高い傾向があります。
3. ロイヤリティを払うメリット・デメリット
メリット
- 知名度を活かせる
個人で始めるよりも、お客様に早く知ってもらいやすくなります。 - 経営のサポートが受けられる
研修やマニュアルが整っているので、未経験の方でも安心です。 - 仕入れが安くできる
本部が一括で仕入れるため、個人で手配するよりコストを抑えやすいです。 - 広告などの支援がある
大規模なプロモーションを活用できるので、個人で広告を出すより効率的です。
デメリット
- 利益が減ることがある
ロイヤリティが高すぎると、手元に残る利益が少なくなってしまいます。 - 売上が少なくても支払いが必要
固定額型の場合は、売上が思うように伸びなくても毎月の支払いが発生します。 - サポートが期待と違う場合も
すべての本部が十分な支援をしてくれるとは限らないので注意が必要です。
4. ロイヤリティの負担を減らすには
できるだけ負担を抑えるために、次のような工夫ができます。
- ロイヤリティが低めの本部を選ぶ
同じ業種でもロイヤリティはさまざまです。無理のない範囲で選びましょう。 - 条件を交渉してみる
売上が一定を超えたらロイヤリティが下がる仕組みを用意している本部もあります。契約前に確認してみましょう。 - 初期費用と月々の負担をセットで考える
初期費用が安いとロイヤリティが高めに設定されていることもあるので、トータルで見て判断するのがポイントです。 - 本部のサポートをチェックする
サポートがどの程度受けられるかをしっかり確認し、納得したうえで契約しましょう。
5. まとめ|ロイヤリティを知って、納得できる選択を
フランチャイズのロイヤリティは、業界やブランドによって本当にさまざまです。金額だけでなく、どんなサポートが受けられるのかをきちんと比べてみることが大切です。
適正なロイヤリティで無理のない経営ができるか、しっかりシミュレーションしておきましょう。納得できる選択が、フランチャイズを成功へと導く大切な一歩になります。
